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佐藤惣之助詩碑(サトウソウノスケシヒ)

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川崎市出身の詩人・作曲家、佐藤惣之助の詩碑。

 惣之助は、1922年6月に沖縄・台湾を旅し、同年12月に『琉球諸島風物詩集』を上梓した。琉歌や琉球の言葉を取り入れた詩と紀行文が収めた詩集は、琉球の風物・文化を伝える異色作として詩壇で名声を博した。惣之助はその後も随筆などで沖縄を紹介し、状況してきた伊波南哲、津嘉山一穂など沖縄出身の若い詩人を育成した。作曲家としては「阪神タイガースの歌(六甲おろし)」や「美わしの琉球」などの作詞も手掛けた。1942年5月15日死去、享年53(満51歳)。
 戦後、川崎市市民から、沖縄と川崎を結ぶ友情の絆、そして戦火で疲弊した沖縄県民の希望の灯となるよう惣之助の詩碑が贈呈され、首里城跡(当時は琉球大学構内)に設置された。惣之助の十七回忌にあたる5月15日に除幕式が行われた。
 詩碑は、沖縄陶芸の伝統維持と紹介に取り組んだ川崎市出身の陶芸家濱田庄司が、惣之助の詩「宵夏」冒頭の3行を陶板に刻み、壺屋の陶工に作製させた赤瓦を織り込んだヒンプン(魔除けの意を持つ琉球式仕切り塀)型台座にはめ込んだ。
 詩碑裏に詩誌を記した川崎市の古江亮仁は、那覇市への詩碑贈呈建立に尽力し、沖縄県出身者によって川崎市で継承されてきた沖縄芸能を1952年に川崎市で、1954年に神奈川県で無形文化財指定へと導いた。これらの関係性もあり、1996年川崎市と那覇市との間に友好都市協定が結ばれた。
 1992年に復帰20周年を記念した首里城復元により、惣之助詩碑は、虎瀬公園(首里赤平町)に移設された。その後、詩碑の再評価がなされ、2021年、首里城公園の一角に再移設された。

以上、現地の説明版より

所在地:那覇市首里金城町1-2付近

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